有村 秀成 (ありむら ひでなり) |
1957年 鹿児島県にて出生
1995年 独学によりバードカービングを始める
1997年 牛久バードカービング同好会会員 2000年 リアルカービングを始める
2001年 日本バードカービング協会員
2011年 日本バードカービング協会理事 |
バードカービングへの思い |
数あるサイトの中で、当サイトをご訪問くださりありがとうございます。 1995年からバードカービング(野鳥彫刻)を始め、25年以上が経過しました。 これまで、日本国内に生息する野鳥を中心に制作してきました。稚拙なサイトでありますが、私の作品を通して、精一杯力強く生きている野鳥たちに目を向けていただけたら幸いです。 バードカービングは、アメリカから40年ほど前に日本の鳥類学者により日本に紹介され、普及したアートです。 国内には、約5万人の方々が趣味として楽しんでいると言われています。 バードカービンとは、鳥に特化した彫刻です。木片から鳥を立体的に彫り出し、細密な色付けをします。完成した作品は、まるで生きているようで、今にも飛び立ちそうです。 とてもリアルで、観る人を惹きつけます。 バードカービングには、現在、主として次の3つの分野に区分されています。 @ リアル カービング A スリック カービング B ナチュラル カービング リアルカービンは、羽毛の一つ一つを、細密に彫って、彩色します。作品は、まるで生きているかのようです。ライフサイズ(実物大)のものとミニチュアがあります。ミニチュアは、作品自体は小さいものですが、重さが軽い分、躍動感のある作品に仕上げることができます。 スリックカービングは、リアルカービングほど、羽毛の細部まで彫りらずに彩色します。その分、制作時間が短くてすみますので、入門コースとしては最適です。絵が得意な方でしたら細密画のように塗れば、リアルカービングに劣らない作品となります。 ナチュラルカービングは、木目を生かした彫刻です。彩色していない分、派手ではありませんが、落ち着いた趣が日本人好みと言えるでしょう。 材料には、主としてケヤキなどの硬い木を使用しますので、彫りには苦労します。その分、彫刻が終わりオイルフィニッシュしたときには、達成感ともに嬉しさがこみ上げてきます。 私は、主としてリアルカービングでライフサイズ(実物大)の小鳥とミニチュア(実物大の2分の1で20センチ以下)を制作しています。 年に数回展示会を開催しますが、来場者に、よく「剥製かと思った!」と言われます。 そんな時、いつも来場者には次のように説明してます。 博物館などに展示してある剥製は、落鳥など死んだ野鳥を標本としたものです。その点、バードカービングは、生き生きとした躍動感を出すため、作者は苦心しています。よくご覧いただければ、それが分かると思いますと説明すると、皆さん納得してくれます。 バードカービングを剥製の代わりとして展示する博物館も増えてきました。剥製はどうしても経年劣化で羽の色が退色してしまいますが、その点、カービンは、アクリル絵の具を使用しているため、ほとんど退色しませんので、標本としての展示に向いていると言えます。 日本には、多種多様な野鳥が生息しています。 他国に比べても、これほど多くの種類の野鳥が生息している国も珍しいと言われています。 このことは、日本が野鳥にとって、また我々日本人にとっても、いかに住みやすい豊かな環境の中で生活しているか証明していることになります。 こんなに恵まれた環境の中で生活している我々ですが、残念なことですが、欧米に比べ日本では野鳥に目を向けようとする人が少ないと言われています。 多くの野鳥は、我々の身近で生息してます。是非、意識して窓の外、庭の木々、林、森、池などに目を向けてください。目を向けるだけで、小さいけど逞しく精一杯生きている野鳥の存在に気付くでしょう。 たまにはスマホから目を離して、外の世界に目を向けましょう。きっと、これまでは違った、ゆったりした時間が流れ、心豊かな時間を過ごすことができるでしょう。 ここ数十年、地球温暖化が急激に進む中、気候変動や環境破壊により世界的に野鳥の減少、絶滅が危惧されています。日本も例外ではなく、多くの野鳥に絶滅の危機に瀕しています。なんとか絶滅だけは回避して欲しいものです。 絶滅の危機は、野鳥だけの問題ではありません。次は、我々人類に向けられた課題でもあります。 手遅れにならないように早急に地球規模で環境保全に取り組んでいく必要があります。 2021年1月 |
2001年 | 全日本バードカービング・コンクール/初級部門 ・オオワシオワシ(ミニチュア 1位) ・コゲラ(ライフサイズ 佳作) ・オオヨシキリ(ライフサイズ 佳作) |
2002年 | 全日本バードカービング・コンクール/中級部門 ・トラツグミ(ライフサイズ 2位) ・タシギ(ライフサイズ 3位) ・コチドリ(ライフサイズ 佳作) |
2003年 | 全日本バードカービング・コンクール/中級部門 ・アカショウビン(ライフサイズ 1位) ・カシラダカ(ライフサイズ 3位) ・ゴイサギ(ミニチュア 3位) ・ヘッドカービング(フリー部門 1位) |
2004年 | 全日本バードカービング・コンクール/上級部門 ・コジュリン(ライフサイズ 3位) |
2005年 | 全日本バードカービング・コンクール/上級部門 ・スズメ(フリー部門 佳作) |
2007年 | 全日本バードカービング・コンクール/上級部門 ・アリスイ(ライフサイズ 1位) |
2008年 | 全日本バードカービング・コンクール/上級部門 ・ヤマシギ(ミニチュア 佳作) |
2009年 | 全日本バードカービング・コンクール/上級部門 ・センダイクイムシ(ライフサイズ 1位) |
20010年 | 全日本バードカービング・コンクール/上級部門 ・トキ(ミニチュア 3位) |
2011年 | 全日本バードカービング・コンクール/上級部門 ・マヒワ(ライフサイズ 佳作) |
2012年 | 全日本バードカービング・コンクール/上級部門 ・メグロ(東京都知事賞) |
2013年 | 全日本バードカービング・コンクール/上級部門 ・ヒバリ(ライフサイズ 3位) ・コノハズク(ライフサイズ 3位) |
2014年 | 全日本バードカービング・コンクール/上級部門 ・シロガシラ (ライフサイズ 3位) |
2015年 | 全日本バードカービング・コンクール/上級部門 ・カツオドリ(ミニチュア)出品 |
2016年 | 全日本バードカービング・コンクール/上級部門 ・ノゴマ(ライフサイズ)出品 |
2017年 | 全日本バードカービング・コンクール/上級部門 ・メジロ(ライフサイズ)出品 |
2018年 | 全日本バードカービング・コンクール/上級部門 ・ヒバリ(ライフサイズ 2位) ・カワセミ(ライフサイズ 3位) ・カワセミ(ミニチュア 2位) ・カワセミ(ミニチュア 3位) |
2019年 | 全日本バードカービング・コンクール/上級部門 ・スズメ(ライフサイズ 3位) ・スズメ(ミニチュア 佳作) |